直焙煎の美味しいコーヒーとともに、毎日通いたくなる店づくりをと考えた初代。そこで考えたのが、安くて美味しく、さらにネタになる
モーニングメニューです。

創業当時は280円で販売していた「50年前プランタンの始まりはロースハム＆タマゴ大盛りドッグ（￥390）」をはじめ、「愛情いっぱいトースト又プランタンだけのへそパン＆ボイルドエッグ（￥320）」や「へその壺タマゴ角ベーコンもみのりこんがり和風・サラダ・デザート（¥600）」など、16種類あるメニューのどれもが長くて謎かけのようになっているのは、「読んだときにパッと解らない方が、お客様との会話が弾むやろ」
という初代の考えから。

お客さまの想像をかきたてるため、メニューにはあえて写真を掲載していないのも
こだわりです。

直焙煎コーヒー、モーニングと続いて初代が始めたのが、オリジナルのパン作り。コーヒーに合うちょっぴり甘くて無添加の焼きたてパンを…と試行錯誤して開発したのが、へそパンです。

バターロール2.5個分（当社比）とサイズもボリューミーなへそパンは、軽くトーストしてそのまま、またはランチでお出ししているシチューやカレーの器として…と大活躍。人気が出過ぎて、お持ち帰り購入されるお客さまが増えたため、現在ではパン屋さんにお願いして焼いていただいているのですが、売り切れる日も多い人気商品です。

創業時から網焼きと呼ばれる豆に直火が当たる
製法で焙煎。
毎朝その日に使用するだけの豆を焙煎し、使い切ることで、新鮮で香り高いコーヒーを提供しています。
またドリップは、昨今では珍しいネルドリップ式。
ペーパードリップとは違い、荒めに挽いた豆から入れるコーヒーは、雑味が少なくスッキリとした
味わいに仕上がります。

プランタン珈琲商会では、特注の20杯立てと10杯立てのドリッパー＆ポットを使用。今では職人の手作り品しかない珍しい道具です。

店を手伝いながら、他店に修行にゆくなど焙煎技術の武者修行を行なっていた二代目が、初代の引退に伴いプランタン珈琲商会オーナーを
引き継ぐことに。

初代から学んだ焙煎技術をさらに磨き上げ、豆ごとの味・香りの個性をより深く引き出せるようになったと、常連のお客さまからの評判も上々。お店で提供するコーヒーの種類も常時26種類と、自家焙煎珈琲店の名に恥じない店であり続けられるよう、たゆまぬ努力を続けています。